口臭は主に、次の3つの原因によって引き起こされます。
- 起床直後や緊張時の唾液の減少など、一時的な原因によって発生するもの
- 虫歯や歯周病など、口内の異常によって発生するもの
- 呼吸器や消化器官の異常など、身体の病気が原因で発生するもの
口臭は主に、次の3つの原因によって引き起こされます。
一時的な原因によって引き起こされる口臭は、普段のブラッシング方法や生活習慣を見直すことで、いつでも軽減・予防することができます。
ただし、お口の中の異常が引き起こしている口臭については、しっかりとした検査を行い、原因を特定したうえで適切な治療を行っていく必要があります。
当院では口臭にお悩みの患者様へ、口腔内検査を実施しています。
口腔内検査では、口臭の原因が虫歯なのか、あるいは歯周病なのかを特定するため、舌や唾液の検査、レントゲン撮影などの検査を行い、様々な角度から口臭の原因を分析します。
歯周病によって口臭が引き起こされている場合は、お口の中に蓄積された歯垢が臭いの原因となっていることが考えられます。
歯周病は、歯垢(プラーク)の蓄積によって知らないうちに歯を支える骨が溶かされていく病気です。歯垢は48時間が経過すると歯石へと変化し、歯石の周りには歯垢が付着しやすくなります。
専用のペーストとスケーラーと呼ばれるフック状の器具を用いてお口のクリーニングを行い、歯にこびり付いた歯石や歯垢を取り除いていきます。
これにより、歯ブラシの届きにくい部分に付着した歯垢もキレイに除去することができ、口臭の軽減に繋がります。また、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石は外科治療(フラップ手術)によって取り除くことで、口臭が緩和される場合もあります。
虫歯も歯周病と同じく、歯垢の蓄積によって歯が溶けされる感染症です。
お口の中の虫歯菌(ミュータンス菌)は歯垢を生成し、歯垢はさらにお口の中の糖分を吸収することで酸を作り出します。
この酸によって歯が溶かされ、虫歯となってしまいます。
進行した虫歯は、虫歯部分を最小限に削り、プラスチックや金属・セラミックといった補綴素材を用いて修復を図ります。ただし、補綴物を装着する際には、歯の内側に細菌が残っていると細菌が中で繁殖して口臭を引き起こすため、慎重に処置を行います。